Report-活動報告-
2013年12月12日 【基本概念習得プログラム】
基本概念習得プログラム③「太陽系の天体の軌道と円錐曲線」
12月8日(日)に、基本概念習得プログラム③「太陽系の天体の軌道と円錐曲線」が開催されました。
まず、藤間先生がキッズたちに「太陽系とは何?」と質問しました。正解は「太陽の影響の及ぶ範囲、もしくは太陽および太陽の影響を受けている天体・物体のグループ」のこと。太陽系の説明に続き、その「太陽の影響」=「万有引力」についての説明がありました。
太陽の万有引力で引っ張られている惑星や彗星の軌道は、円・楕円・放物線・双曲線という形になります。離心率が0(もしくはとても小さい値)だと円、大きくなると円から楕円、1以上では放物線・双曲線になり、太陽の周りを回らない軌道になるのです。
そこで、円錐スポンジ(フラワーアレンジメント用)をそれぞれの形になるように切り、切り口の長半径と短半径を測って離心率を計算しました。
地球も、月や人工衛星を万有引力で引っ張っています。そこで、鉄球を月として考え、鉄球発射装置(ランチャー)を使って初速度と落下位置を計測しました。何度も実験し、鉄球を打ち出す速度を速くすると、落下位置が遠くなることがわかりました。落下位置の理論値を計算し、鉄球の初速度と落下位置の関係をグラフに記入しました。
さらに速くしていくと、この鉄球は地球を1周(第一宇宙速度)し、それを超える速さになると、万有引力を振り切って宇宙に飛び出していきます(第二宇宙速度)。惑星と太陽の関係も同様で、惑星や彗星の軌道は、太陽の距離と速度によって決まることがわかりました。
最後に、総合研究棟の屋上に設置した天体望遠鏡で天体観測を行いました。ちょうど金星が最も明るく輝く時期で、プレアデス散開星団などもきれいに見え、キッズたちは興味深そうに天体望遠鏡を覗いていました。
次回2月22日(土)はいよいよ成果発表会です。キッズたちが、1年間のダヴィンチキッズの活動をまとめて発表します。ご期待ください!
2013年10月28日 【コア研究プログラム】
キッズが「浜松市中学校総合文化祭」で研究を発表しました!
10月20日(日)に、アクトシティ浜松大ホールで「第11回浜松市民文化フェスティバル 浜松市中学校総合文化祭」が開催されました。キッズの露木 愛さんが、浜松市立東部中学校を代表して出場し、日頃研究を重ねている「ドジョウ飼育と水耕栽培」について発表しました。
2013年10月15日 【基本概念習得プログラム】
基本概念習得プログラム②「ぎったんばっこん!ふしぎな電磁シーソー」
10月12日(土)、静岡大学浜松キャンパスにて、ダヴィンチキッズプログラム基本概念習得プログラム②「ぎったんばっこん!ふしぎな電磁シーソー」が開催されました。講師は、静岡大学工学部電子物質工学科の早川教授と立岡教授で、学生がスタッフとして参加。今回出席したキッズは、親子ペアになって工作に挑戦しました。
電磁シーソー
(考案者:岐阜工業高等専門学校・羽淵先生)
この電磁シーソーは、永久磁石と電磁石の反発力を利用したものです。シーソーが下がると、電極がくっつき電流が流れて電磁石になったものが、シーソーに取り付けられた永久磁石と反発してシーソーを浮き上がらせ、上下運動を続けていくという仕組みです。
早川教授から電磁シーソーの原理や工作の進め方などを聞いた後、キッズたちは親子で協力し合い、講師のお二人と学生スタッフの力も借りて、着々と製作を進めていきました。
(左)はんだ付けにも挑戦しました (右)完成!
はんだ付けや細かい作業も多く、やや難しい工作でしたが、キッズたちは電磁シーソーを完成させました。シーソーが動かない場合は、その原因を考えて改善。そのプロセスも大いに勉強になったようです。
次回の基本概念習得プログラムは、12月7日(土)です。アイソン彗星観望会と惑星の軌道について学びます。
11月にはテクノフェスタin浜松でおもしろ実験の手伝い、名古屋へのフィールドワークも予定しています。キッズたちの活躍にご期待ください!
2013年10月02日 【多様性体験プログラム】
多様性体験プログラム② 「富士湧水の里水族館・忍野八海・富岳風穴」
9月21日(土)に、多様性体験プログラム②が開催され、富士湧水の里水族館・忍野八海・富岳風穴を訪れました。
今回の研修テーマは「自然」。キッズたちは、水のきれいさやこの地域に生息する魚の種類の多さに驚いていました。日頃当たり前だと思っていることでも、じっくりと観察したり、実際に体験すると確実な知識となっていくので、キッズにとって大変よい研修になりました。
<参加者からの感想>
富士湧水の里水族館:富士山近くに生息する淡水魚を主に展示した、全国でも珍しい水族館。水槽内では流れの速さが調整されているため、魚が留まっているように見えて観察しやすかった。
忍野八海:富士山の保水力、濾過力を実感できた。自然の偉大さがわかる場所。どのようにして湧水池ができたかという説明があり、わかりやすかった。
富岳風穴:青木ヶ原樹海で方位磁針や携帯電話を使って、「方位磁針が使えない」という俗説を科学的に検証した。万年氷を夏に江戸城まで運んだという話は知っていたが、実際に見て実感できた。
2013年09月17日 【全体】
コア研究プログラムダヴィンチキッズプロジェクト中間発表会
9月14日(土)、浜松ダヴィンチキッズプロジェクト中間発表会が開催されました。1人5分程度の持ち時間で、自分達の研究内容を発表していきました。
今年も、海水と土に関する研究、ドジョウ飼育と養液栽培、風やカエルの体色変化など、多種多様で興味深い内容の発表でした。
キッズの皆さんは、パワーポイントで作った資料を示しながら、日頃の研究を堂々と説明していました。ご出席いただいた学校の先生方からの質問にもハキハキと答えたり、アドバイスをもらって目を輝かせてたりしていました。
中間発表で大いに得るものがあったことと思います。2月の成果報告会に向けて、今の研究をさらに深く追究し、磨きをかけてくださいね。
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